相続した家の不動産買取について!売却手順や注意点も解説

【6月2週目 編集中】相続した家の不動産買取について!売却手順や注意点も解説

親から相続した大切な不動産を手放す際、どのような手順で進めれば損をせずに売却できるのかお困りではありませんか。
そのまま空き家として放置すると固定資産税の負担が続くうえに、売却のタイミングを逃せば税制上の大きな優遇措置を受けられなくなるリスクが潜んでいます。
本記事では、個人への売却と不動産買取業者の違いをはじめ、期限内の売却による節税効果や、引渡し後の予期せぬトラブルを防ぐ方法について解説します。
相続した不動産を少しでも有利に、安心して売却したいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

業者買取と個人間での売却の違い

業者買取と個人間での売却の違い

相続した不動産の売却方法には、主に業者買取と個人への売却の2種類があります。
まずは、それぞれの売却手法の特徴と違いについて解説します。

個人売却の流れとリスク

仲介による個人売却は、不動産会社と契約し、市場で買主を探していく進め方です。
はじめに、査定で価格の目安を確認し、その後は広告掲載や内覧対応を重ねながら成約を目指します。
広く購入希望者を募れるため、条件が合えば相場に近い価格、または、高めで決まる可能性もあります。
ただし、売却までに数か月かかることが多く、立地や建物の状態によっては長引く場合もあるでしょう。
さらに、日程調整や室内整理の負担にくわえ、買主のローン審査や価格交渉の影響を受けやすい点にも注意が必要です。
仲介手数料も発生するため、売却額だけでなく、実際の手取り額まで見据えて進めることが大切です。

業者買取の手順と特徴

業者買取は、不動産会社が直接買主になるため、購入希望者を探す手間がかからない売却方法です。
査定額に納得できれば、そのまま契約や決済へ進みやすく、流れを把握しやすい点が特徴です。
広告掲載や内覧対応が不要なので、近隣へ知られにくく、落ち着いて手続きを進められるでしょう。
現金化までの期間も短く、早ければ数日、一般的にも1か月前後でまとまりやすい傾向があります。
価格は仲介より低めになりやすいものの、仲介手数料が不要で、清掃や修繕の負担も抑えやすい点は魅力です。

相続物件で買取が有利な理由

相続した不動産では、建物の不具合や修繕履歴を、相続人が十分に把握できていないことがあります。
とくに古い家では、雨漏りやシロアリ被害、設備の故障が売却後に見つかることも少なくありません。
個人へ売却すると、引渡し後に修繕費や損害賠償の相談へ発展し、対応が長引くおそれがあります。
その点、業者買取では契約不適合責任を免除する条件を組みやすく、売却後の不安を抑えやすい傾向にあります。
また、決済日を調整しやすいため、予定を立てやすいでしょう。

3年10か月以内の売却と特例

3年10か月以内の売却と特例

前章では、買取が有利な理由について述べましたが、税金を抑え、手元に残るお金も確保したいですよね。
ここでは、売却時の税金と、利用できる特例について解説します。

譲渡所得税の基本と計算

譲渡所得税は、不動産を売って生じた利益に対してかかる税金で、所得税と住民税を合わせて考えます。
計算では、売却価格から取得費と譲渡費用を差し引き、その残額に税率を掛けて税額を求める流れです。
取得費には購入代金や建築費などが含まれ、建物は経年による価値の減少を踏まえて調整されます。
一方の譲渡費用には、仲介手数料や印紙代、測量費など、売却に直接必要だった支出が含まれます。
所有期間が5年以下なら短期、5年超なら長期として扱われ、相続不動産は被相続人の取得日を引き継げる点が特徴です。
古い資料が残っていれば取得費の確認に役立つため、契約書や領収書は早めに探しておくと安心できます。

取得費加算の特例と期限

取得費加算の特例とは、支払った相続税の一部を取得費へくわえ、譲渡所得を減らせる制度です。
取得費が増えるほど課税される利益が小さくなるため、売却後に残る資金を守りやすくなります。
利用するには、相続税を申告していることにくわえ、その不動産が相続税の対象であることが必要です。
期限は、相続税の申告期限である死亡後10か月の翌日から3年以内で、合計すると3年10か月以内となります。
1日でも過ぎると使えなくなるため、査定や名義確認、遺産分割の調整を早めに進めることが大切です。

売却時期による税額の違い

たとえば、売却価格5,000万円、取得費と譲渡費用の合計500万円、相続税対応額500万円のケースを考えます。
期限内に売却できれば、その500万円を取得費へ加算できるため、課税対象の譲渡所得は4,000万円まで下がります。
これに長期譲渡の税率約20%をかけると税額は800万円となり、資金計画も立てやすくなるでしょう。
一方で、期限後は加算が使えず、課税譲渡所得は4,500万円のままとなり、税額は900万円へ増えてしまいます。
わずかな時期のずれでも差額は100万円に及ぶため、売却時期の判断が手取り額へ大きく影響します。
そのため、査定や契約準備を早めに進め、決済日の読みやすい方法を選ぶ視点が重要です。

契約不適合責任のリスクを減らすコツ

契約不適合責任のリスクを減らすコツ

ここまで、売却手法や節税について解説しましたが、売却後のトラブルを防ぐためのポイントもおさえておきましょう。
最後に、契約不適合責任のリスクと、その回避方法について解説します。

契約不適合責任とは

契約不適合責任とは、引渡した不動産が、契約書に記した内容と合っていない場合に問われる売主の責任です。
以前は見えにくい欠陥が中心でしたが、現在は契約内容との不一致全体が対象として扱われます。
そのため、雨漏りのような不具合だけでなく、説明と異なる状態そのものが問題になることもあります。
買主は損害賠償だけでなく、修理の請求や代金減額、場合によっては契約解除を求めることも可能です。
相続不動産では、過去の修繕履歴や増改築の経緯がわかりにくいため、責任範囲を明確にしておく必要があります。
土地の境界や設備の状態も含め、書面と実際の状況がずれていないか、丁寧に確認しておきましょう。

よくある事例と免責特約

よくある事例としては、雨漏りやシロアリ被害、給排水管の故障、境界のずれなどが挙げられます。
こうした問題は引渡し後に見つかりやすく、思いがけない補修費や話し合いにつながることがあります。
個人へ売却する場合は、責任範囲を限定する免責特約を契約書へ盛り込む方法が一般的です。
たとえば、現状のまま引渡す条件にしたり、責任を負う期間を短く定めたりする方法が実務で使われています。
ただし、知っていた不具合を伝えなかった場合は、免責が認められにくくなるため注意しなければなりません。
告知書へ事実を丁寧に記載し、買主と認識のずれを防ぐことが、後のトラブル回避につながります。

売却先による責任の違い

買取業者へ売却する場合は、不動産のプロが物件状態を踏まえて判断するため、免責を得やすい傾向があります。
売却後に不具合が見つかっても、売主へ追加負担がおよびにくく、安心して進めやすい点が特徴です。
とくに、相続人がその家に住んでいない場合は、責任を抑えやすい売却先を選ぶ意味が大きくなります。
一方で、個人へ売却するなら、建物状況調査で現在の状態を確認し、その内容を契約書や告知書へ反映させることが有効です。
必要に応じて既存住宅売買瑕疵保険を組み合わせると、買主の不安を和らげやすくなります。
売却先ごとの特徴を理解し、責任の線引きを明確にしておけば、納得感のある売却へつなげやすくなるでしょう。

まとめ

相続した不動産の売却方法には個人への売却と業者買取の2種類があり、現金化までの期間や手数料の有無などの違いを理解して選ぶことが重要です。
相続開始から3年10か月以内に売却することで、取得費加算の特例を適用でき、譲渡所得税の負担を抑えて手元により多くの資金を残すことができます。
引渡し後の契約不適合責任に関するトラブルを防ぐため、個人への売却では免責特約を活用し、不安な場合は責任が免除されやすい業者買取を選ぶと良いでしょう。

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